派遣社員が話題となっているようですが、
ちょっとメディアの取り上げ方にも疑問があったため、
私からも、元派遣社員として一言だけ言わせて頂きます。
私は大手広告代理店で勤務しておりましたが、
正社員でもなく、契約社員でもなく、実は“派遣社員”。
もちろんボーナスもありません。
自分への評価は、働いた“時間”のみ。
要は、アルバイトです。
3ヶ月単位の契約だったため、たった3ヶ月後の保障すらないのです。
事前の1ヶ月前には、「更新はしないから」と告知してもらえるでしょうが、
基本的には、いつ首を切られても文句は言えません。
それを承知した上で仲間に加えてもらったのですから。
ただ、私は派遣制度にとてもとても感謝しています。
例えば、そもそも、その会社で働かせてもらったこと。
東大・京大・早稲田・慶応の中から、さらに優秀な子たちしか
入れない会社に、漁業の専門学校である東京水産大学で、且つ、
中退(学歴は高卒)の私が入れてもらったのですから。
挙げればキリがないですが、他にも感謝の理由はいくつもあります。
私は、自分を拾ってくれた会社と採用してくれた部長に貢献すべく、
虚しさを感じる余裕なく、ひたすらに、がむしゃらに働きました。
いつの間にか自分が派遣社員であることも忘れていました。
人によっては、「私は派遣なのに正社員と同じ仕事をさせられてる…」と、
愚痴をこぼす人もいるかもしれません。
ちょっと待って下さい。
派遣社員すなわちアルバイトなのに、正社員と同じ仕事をさせてもらえるんですよ?
こんなにありがたいことはありません。
いやむしろ私は、一般的な正社員以上に仕事をしていたと思います。
これまた人によっては、「私は派遣なのに正社員以上に働かされてる…」と、
言い出しそうですね。
正社員以上の結果を出し続けていれば、会社は何と思うでしょうか。
私が上司なら「こりゃぁいい戦力だ。正社員にして囲い込もう」と思います。
ありがたいことに、私にも正社員としてのお声がけを頂きました。
私の方に事情あって、正社員になるのは辞退しましたが、
「見てる人は見てくれている」「チャンスは日々の積み重ねの中にこそある」
ということを学びました。
正直、運が良かったというのはあります。
上司と先輩と同僚に恵まれ、活躍の道も用意していただきました。
「派遣社員」については、伝えたいことがたくさんありますが、
いま最低限言いたいのは、
≪人のせいにしちゃいけない。言い訳をしちゃいけない。全ては自分次第。≫
派遣社員であることに不満を持っている方は、その前に、
「自分が会社のために、上司・後輩・同僚のために、取引先のために、
思いやりの気持ちをもってベストを尽くしたのか」
を、自分に問いかけてみて下さい。
そして「もっとやれたかも…」という点に気付いた後に、
どうか、もっとポジティブに挑戦してみて下さい。
チャンスというのは、タナボタでやってくるのではなく、
1日1時間1分の努力を積み重ねて、努力&思いやりチケットが積み重なると、
いつの間にかチャンスを手にしているものではないでしょうか。