タクシー業界は、見方によっては BtoBtoC (運営会社to運転手さんto乗客)。
運転手さんを個人事業主と考れば、BtoCであり、1to1マーケティング。
しかし、現状では ダイレクトマーケティングという概念が希薄。
顧客(乗客)接点が単発であるため、乗車リピートビジネスとして捉えきれないのも一因。
これまでも各社独自の顧客囲い込みサービスを実施しているが、利用者は少ない。
ただ、顧客ニーズはある。
私自身、心地の良いタクシーに乗りたい。
今日の運転手さん良かったなぁ~、また乗りたいなぁ~と思うこともしばしばある。
逆も然り、今日の運転手さんでは二度と乗車したくないなぁ~ということも。
もちろんビジネスの性質上、同じ運転手さんを指名するのは難しい。
いますぐ乗車したい時に、自分の近くで空車状態である確立は極めて低いから。
その課題をクリアするには、やはりBtoBtoCという考え方。
企業と運転手さんのブランドをリンクさせた上で、
顧客の会員化と、会員サービスを充実させていく必要がある。
サービス内容を詰めていくにあたっては、タクシービジネスと限定的思考を取り払い、
あくまでもダイレクトマーケティングとして考えると、戦略的にアイデアをまとめることができる。
そう簡単には業界の常識を脱することはできない・・・?であろうが、
もしかすると、ちょっとしたきっかけから普及が進むかもしれない。
まず、会員化の必然性をどう生み出すか。
■ 例えば、『相乗りタクシー』。
この不景気は顧客ニーズを引き出しやすいし、会員登録も訴求しやすい。
新規会員獲得は、終電情報に広告を出すことで集客効率もよさそうだ。
■ 例えば、『都内⇔羽田空港間の定額タクシー』
ターゲットセグメントが容易だし、優良顧客の囲い込みができる。
ちなみにこのサービス、ANZENGroupが2009年8月中旬から始めるらしい。
新宿から羽田までだと定額5,000円。従来のメーター制より最大3,000円安くなるとのこと。
などなど。常に『顧客ニーズ』×『会員化の必然性』で組み立てる。
現在の施策は『一方的な企業都合・企業願望』になっていないだろうか?
と、一度考えてみると、見直ししやすい。
まぁ、まだ先のことになるだろうが、
タクシー業界でのダイレクトマーケティングが進むことによって、
運転手さん個々の評価フィードバックシステムなど、様々な施策が進みそうだ。
そうなると、誠実で一生懸命な運転手さんは、励みになるだろう。
逆に、意識不足・勉強不足の運転手さんは、改善の刺激になるだろう。
どの業界も同じだが、消費者からのレスポンス明細を分析できるようになると、
「消費者には何が喜ばれて何が不満なのか」がわかりやすくなり、
サービス内容が現実に即して正直になっていく。